ECM/MD施策は何から始めるべきか

2018/05/14

先日、当ECM/MD研究会にて実施したアンケートにて、活動内容が複雑との声が多くありました。
複雑となる原因としては、各施策が様々な目的に関係していること、施策同士が相互に関係していることがあげられます。今回のコラムでは社内の改革活動の目的に沿った視点で

どのECM/MD施策が特に寄与するのかを解説します。

改革活動の目的は各企業・部門の状況によって異なりますが、QCDそれぞれの向上を目指し、下図の左辺の目的を掲げられることが多くあります。
上辺にECM/MDの主要な施策を並べ、各目的に対して特に核となる施策に絞り込んで〇印を付けました。例えば、前回のコラムで触れた、設計リードタイム(LT)短縮を目的とする場合は、設計部品構成・設計手順の整備が必要となり、固定費削減を目的とする場合は、製品ラインナップ表・部品ユニットモジュール化・仕様モジュール化の整備を中心に進めるということがわかります。
社内の改革活動の目的に合わせて、〇印の施策を軸に活動内容を組み立てることをお勧めします。



<目的別ECM/MD施策>

<目的別ECM/MD施策>|エンジニアリングチェーンマネジメント/モジュラーデザイン研究会[ECM/MDI・PLM]


上図の通り様々な目的に対してやモジュラーデザインを進める上で、設計手順の整備は中心的な施策になりますが、整備の方法は複数あります。各社各製品の設計開発の条件を考慮すると設計手順の整備方法は、その条件に応じて対応する必要があります。

設計開発の条件とは、製品の成熟度合、個別受注生産か一括大量生産、製品の更新の頻度などがあげられます。但し、設計手順の整備方法の分類という点では、設計開発の中でどの程度試行錯誤しているか、言い換えるとトレードオフの項目は何項目あるのか、によって変わってきます。 例えば、製品構造が予め決まっており一部をカスタマイズ設計する製品(産業用工作機器など)であればMD式設計手順書の整備が最適です。

一方で、新技術搭載の一括大量生産の製品(自動運転EVなど)の場合は、試行錯誤も多く、MD式設計手順書のみにて整備することは困難です。 設計開発であればトレードオフは必須ですが、そのトレードオフとなる項目がいくつあるのかによって、設計手順の整備方法を分類しました。
まずは、現状の設計手順を形式知化し、トレードオフの項目がいくつ存在するのかを明確にした上で、設計手順を整備する指針とすることが可能です。


<設計手順の整備方法の指針>

設計手順の整備方法の指針|エンジニアリングチェーンマネジメント/モジュラーデザイン研究会[ECM/MDI・PLM]


トレードオフの項目を明確化する上では、設計手順の暗黙知の形式知化が必須となります。
形式知化については、設計技術伝承や設計標準化活動などの名称によって既に活動されている企業も多いのではないでしょうか。ここでは、トレードオフの項目がどこに・いくつあるのかを明確化できるように形式知化する必要があります。 その為のツールとしてMD式設計手順書テンプレートに沿って、設計手順を書き出すことは一助となり得ます。
MD式設計手順書テンプレートは、お役立ち資料「実践エンジニアリングチェーンマネジメント/第2章_テンプレート_r1」にありますのでご参考下さい。




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