MD簡易事例(自転車における製品モデル例)

2021/08/30

 当研究会で検討している自転車のMD簡易事例について、本コラムでは製品モデルについてご説明します。(本コラムで用いられている図や表はECM/MD-Iの自主研究成果であり、実際の設計内容とは異なりますので、あらかじめご了承願います。) はじめに製品モデルの説明を行います。製品モデルとは、「1つの機能製品でその方式、機構、構造を超えてすべての仕様を顧客、製品企画、システム設計、部品設計、生産設計の各視点から最小公倍数的に整理・標準化し、上位仕様から下位仕様へ展開したもの」であり、商品企画や顧客仕様と製品/ユニット/部品仕様との関係性を可視化します。


図1:製品モデル|エンジニアリングチェーンマネジメント/モジュラーデザイン研究会[ECM/MDI・PLM]

図1:製品モデル


 商品企画/顧客仕様と社内製品仕様のマトリクスは商品仕様構成とも呼ばれます。ここでのマトリクスは「What:どんな商品を造るのか」をそれぞれの仕様の関連付けを表しており、市場要求(VOC)などの情報から製品に対する漠然とした市場要求を技術的表現の製品仕様に展開します。図2のように上辺には顧客要求仕様を右に並べます。具体的には商品性要求(荷物がたくさん運べる、加速が良い等)、信頼性要求(壊れない、メンテナンス性が良い等)、価格要求(安い、高級感がある等)といった仕様を展開します。左辺には社内製品仕様を下に並べます。具体的には構造的要求(ホイールベース、最大積載量等)、目的性能(使用用途、使用路面等)、結果性能(耐重量、転倒防止等)といった仕様を展開します。


図2:製品モデル(顧客要求仕様–社内製品仕様マトリクス)/モジュラーデザイン研究会[ECM/MDI・PLM]

図2:製品モデル(顧客要求仕様–社内製品仕様マトリクス)


社内製品仕様と設計部品構成のマトリクスは製品技術構成とも呼ばれます。ここでのマトリクスは「How:どのように造るのか」をそれぞれの仕様の関連付けを表しており、製品仕様を実現するために必要な機能的な設計部品に展開します。左辺は図2と同様に社内製品仕様を並べます。上辺は設計部品構成を右に並べます。設計部品構成とは末端の単一部品から製品まで組み立てる最も効率的な部品構成に展開したものあり、自転車を構成するクランクやフレームなどを表します。社内製品仕様と設計部品構成の関連付けの例として、「社内製品仕様であるホイールベースの値が影響する部品はフレームとタイヤが関係する」といった形で仕様の関連付けをマトリクスで整理します。


図3:製品モデル(社内製品仕様–設計部品構成マトリクス)|エンジニアリングチェーンマネジメント/モジュラーデザイン研究会[ECM/MDI・PLM]

図3:製品モデル(社内製品仕様–設計部品構成マトリクス)


この製品モデルは、設計の共通的な根拠情報を一元的に管理するための設計根拠情報データベースを作るうえで仕様間の関係性を整理するために重要になります。製品モデルの詳しい説明は、以下の書籍(MD教本)にて詳しく解説しておりますので、是非ご確認願います。


製品モデルの詳細解説掲載ページ



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